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中鎖脂肪酸とは、植物由来の天然成分です。

 

母乳や牛乳などにも含まれている脂質で一般の植物油の脂肪酸と同類で(リノール酸やオレイン酸)ヤシ科植物のである椰子の実(ココナッツ、パームフルーツ)の種(タネ)に含まれています。

 

 

近年、糖質制限ダイエットなどで話題になっているココナッツオイルには多くの中鎖脂肪酸が含まれています。
また、ココナッツオイルを精製した100%中鎖脂肪酸で出来ているMCTオイルなどもあります。

 

中鎖脂肪酸はエネルギー効率や消化吸収が良い脂肪酸で、一般的な植物油(長鎖脂肪酸)とは異なる特徴があります。

体脂肪として蓄積されにくいのです。

 

中鎖脂肪酸は糖の代わり脳のエネルギー源として使うことができます。
そして糖と同様に直接肝臓へと届いて分解される脂肪酸です。

 

そして短時間でエネルギーとして使われる脂質ですので、糖とは違って食後に血糖値が急激に上昇したり、糖を摂取することによる炎症や消化など内臓への影響や負担を軽減します。

 

そのため体脂肪を減らすダイエットのお手伝いや、生活習慣病の予防、栄養改善目的にも使用されておりエネルギー効率の高さを利用した競技などに使用する研究がされています。

 

薬効は食品ですのでもちろんありませんがエネルギー効率の良さや血糖値への影響が穏やかなため、

 

 

など体の活動に必要なエネルギーを確保されたい場合、効率的にカロリーを確保するために役立てることができるのです。

 

また糖質による脳へのエネルギー補給の回路が低下している方など、糖の代わりとしての中鎖脂肪が別の回路として脳へのエネルギー補給をお手伝いすることができます。

 

研究機関で中鎖脂肪酸の研究が進んでいます。

 

 

などの症状への栄養改善の研究です。

※症状の改善ではなく、あくまで脳への糖質の代替としての栄養改善としての研究です。

 

糖質制限ダイエットを行う場合、必要なブトウ糖が不足しますので脳はブドウ糖の代わりにケトン体をエネルギーとして利用します。
その原料として体脂肪や摂取した脂質が使われます。(筋肉や心臓も同様)

 

ケトン体を積極的に利用するための成分として中鎖脂肪酸は一般的な脂肪酸より効率が高く、ケトン体を積極的に使うための【呼び水】【きっかけ】として利用されるため、糖質制限ダイエットには糖質で不足しがちなカロリーの補給などの観点から見ても非常に相性の良い脂肪酸です。

 

※中鎖脂肪酸は薬物では御座いませんので薬効はございません。

※中鎖脂肪酸とはあくまで食品(油脂)となります。

※中鎖脂肪酸の適正な摂取量は個人によって異なります。

※アルツハイマー病を含む疾病の治療については必ず医師にご相談ください。

 

 

 

一般的に馴染みのある油脂としてキャノーラオイル、オリーブオイル、動物性のラードなどの油脂は長鎖脂肪酸です。

 

中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸に比べて脂肪酸の長さが異なる(約半分)ためそのように呼ばれています。

 

油の特性は、油の主成分となる「脂肪酸」の種類や並び方によって異なります。

 

その長さの違いにより、長鎖脂肪酸と比べて性質の違いがあります。

 

 

長さの違いによって水に溶けやすい性質を持つ中鎖脂肪酸は同様の性質を持つ、糖質と同じく小腸→門脈→肝臓経由でエネルギーとして使われるため、長鎖脂肪酸と比べて約5倍近い速さでエネルギーとして分解されます。

 

(長鎖脂肪酸の場合は小腸で消化・吸収→リンパ管及び静脈から脂肪組織や筋肉、肝臓に届き、一旦蓄えられてから必要な場合に使われるという行程になります。)

消化・吸収の経由が脂肪酸の長さが異なるだけでこれほど異なるため、糖同様にすばやくエネルギーとして使われるのが中鎖脂肪酸なのです。

 

中鎖脂肪酸はその効率の高さと自然由来の成分の安全性から低栄養の方や消化器系の手術後の栄養補給及び消化機能が低下している方など多くの効率的なエネルギー補給が必要な方に医療の現場で半世紀近く、研究、利用されている脂肪酸です。

 

医療の現場だけではなく、食が細い方などにもカロリーを効率的に補給するために重宝する油脂になります。

 

高齢になるにつれて、食事量が減ると、体や脳の機能を維持するためのカロリーを確保することが困難になります。

 

中鎖脂肪酸は糖のように血糖値に急激な影響を与えない、少量を摂取するだけで十分であることから健康を維持したり、消化器官への負担を少なくすることができる優れた成分なのです。

 

母乳にも中鎖脂肪酸は含まれていることから、消化器官の未熟な乳児などにも利用されています。
まさに【命のためのあぶら】と言っても過言ではないかと思います。

 

医療の現場やアスリートの利用など中鎖脂肪酸はとても魅力的な脂肪酸だといえるでしょう。

 

近年、海外では中鎖脂肪酸のあぶらの継続摂取によりアルツハイマー型認知症罹患者の認知機能が改善する結果が示されたり、認知症罹患者が中鎖脂肪酸を含むあぶらの一つであるココナッツオイルを摂取して症状が改善した事例が多数紹介されて注目を集めています。

 

一般的なイメージとして脳へのエネルギーとは糖だと思われがちですが中鎖脂肪酸はそれに代わることができる優れた脂肪酸なのです。